305回例会

劇団前進座

人情噺文七元結

作者:三遊亭圓朝
演出:小野文隆

キャスト

藤川矢之輔/早瀬栄之丞 ほか

あらすじ

ある日の夕方、身ぐるみ剝がされた長兵衛が家に帰ると、お兼が娘・お久の行方が知れぬと大騒ぎ。お久は、両親のケンカの絶えない苦しい生活を心配し、自ら吉原の遊女屋・佐野槌に身を売ってお金をしつらえようとしたのです。娘の孝行に打たれた長兵衛は、すっかり目が覚め、懸命に働いて一年のうちに迎えにくると誓い、佐野槌から50両を借り受けます。その帰り道、長兵衛は大川端で身投げしようとしている若い男・文七を助けます。理由を聞けば、大金の50両を掏られてしまったと。江戸っ子気質の長兵衛は、娘の身代の50両を文七に投げ与え駆け去ります。長屋に戻った長兵衛は、お兼にその話をしますが、信用してもらえずに大騒動に…。落語でお馴染みの三遊亭圓朝の人情噺を芝居にした、笑いと涙溢れる傑作芝居で、前進座は初演以来800回を超えて上演してきた財産演目のひとつです。本作開演前に、大好評の歌舞伎教室も楽しめます!

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