304回例会

劇団民藝

泰山木の木の下で

作者:小山祐士
演出:丹野郁弓

キャスト

日色ともゑ/塩田泰久/桜井明美/千葉茂則/マリオネット ほか

あらすじ

小さな汽船が行き来する瀬戸内海の小さな島。早春のある日、神部ハナを逮捕するために木下刑事がやってくる。ハナは9人の子どもを産むが、3人は戦死、残る6人は広島の原爆で亡くした過去をもつ。戦後、人助けのつもりで、頼まれると密かに子どもをおろしてやっていたのだ。堕胎の罪により署に連行する船中でハナ婆さんの話を聞く木下刑事だが、自身も原爆症の子をもつ身の上だった・・・。1963年の初演から40年間、北林谷栄主演、宇野重吉演出により全国で448ステージを重ねたこの舞台は、素朴で美しい瀬戸内の言葉によって庶民の哀歓を静かに描きます。今回は神部ハナ役を日色ともゑが演じ、この名作が見事に蘇りました!

第303回会星をかすめる風
第305回例会人情噺文七元結