モンテンルパ

昭和28年5月17日、フィリピン大統領に面会した日本人の僧は、アルバム式オルゴールを手渡した。僧の名は加賀尾秀忍。フィリピンにあるモンテンルパ刑務所にて、BC級戦犯として裁かれた死刑囚たちとともに暮らし、在任期間が過ぎても死刑囚たちの減刑のためにフィリピンで奔走していました。ある日、加賀尾は死刑囚たち自らの手で歌を作ることを発案します。フィリピンから遠く離れた人々の心を大きく動かし、流行歌手・渡辺はま子がレコードにその歌を吹き込みます。そして、オルゴールの物悲しいその曲の旋律を聞いていたフィリピン大統領は、憎しみと悲しみを超えて大きな決断をすることになっていきます。戦争の惨禍が二度と繰り返されないよう実話をもとに舞台化された話題作！